鎮魂の祈り
1月17日(水)、阪神淡路大震災から12年が経過し、兵庫県の各地では鎮魂の祈りを込めてさまざまな追悼行事が行われました。
街並みの復興の情景を見る限りでは、6434人のかけがえのない命を奪った震災の爪痕はあまり感じられませんが、大切な人を失った肉親や友人の悲しみの記憶はいつまでも鮮明に残っており、生涯消えることはないと思います。
本校においても多くの生徒や家族が被災し一名の生徒が犠牲になりました。
この震災を通じて、人の心の温かさや助け合うことの大切さを痛感し、挫折することなく、力強く新しい道を歩み出された方がおられる一方で、震災が原因で心労が重なり、病気になられた方も数多くおられます。
マスコミの報道では、神戸市中央区の東遊園地では震災後に亡くなられた人も含めて6610本の竹灯籠のローソクに点火し、冥福を祈られたようです。
本校では、人の命の大切さを再認識し、この悲しい出来事を風化させないために、毎年この日に全校あげての避難訓練を実施してきていますが、生憎雨天のために24日に延期することになりました。そのため本日は各学年や各クラスで先生方からホームルーム等で話をしていただきました。
「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、これまでの教訓を生かし防災の意識を高めておくことが必要であると感じています。
参考までに、今年になってから日本では既に50回の地震が起きています。
また地震の強度を表すマグニチュードは1上がる毎に32倍のエネルギーになるようです。つまり阪神淡路大震災のマグニチュードは7.2、スマトラ沖地震は9.2ですから実に1000倍のエネルギーが放出されたということになります。
またM8の巨大地震は7億トンの重さのおもりを10キロメートル持ち上げるエネルギーに相当するとのことです。