荘川桜の植樹式
2月3日(土)、昨年の末に雲雀丘山手地区の緑化推進委員会の皆様から寄贈いただいた荘川桜の植樹式を行ないました。本日は節分、明日からは立春という節目の日にあたります。式には緑化推進委員会長の篠原悌三様、学園の関係者、生徒会の代表者等 名の皆さんに参加いただきました。
私は冒頭の挨拶で、1960年に岐阜県北部に御母衣ダムが建設されることになり、当時の電源開発株式会社の高碕達之助総裁が湖底に沈む運命にあった樹齢400年を超える桜の老木を何とか助けることが出来ないかと考えられた結果、桜博士といわれていた笹部新太郎氏に依頼され、幾多の困難を乗り越えて見事移植に成功されたというエピソードを紹介しました。そして、今回いただいた幼木は、この村の名前からとった荘川桜の実生から育てた二世桜であるため400年の命を受け継いでいる。この桜の命を大切に守っていきたい、という話をしました。
続いて、篠原様より「現在、電源開発株式会社が全国的に二世桜の植樹事業を展開されているが、本日植樹された幼木(エドヒガン)が丁度100本目にあたる、御母衣ダムでつくられた電力はすべて関西電力が買い取って各家庭に供給している、ソメイヨシノの寿命はせいぜい60年であるが、エドヒガンは500年から700年である等の興味深いお話をいただきました。
その後、参加者全員で順次植樹を行ない、常務理事からのお礼の言葉、記念撮影、放送部によるインタビューで式は無事終了しました。
本学園の創立の精神は『孝道』ですが、親孝行をするということは命を大切にするということに繋がるのではないかと思います。この桜が毎年年輪を増やし、雲雀丘学園の素晴らしい発展を見守ってくれることを願っています。
雲雀丘山手地区緑化委員会の皆様、どうもありがとうございました。これからも、地域と連携した学校づくりを進めてまいりますので何卒宜しくお願いします。