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建国記念の日の由来

 本日は建国記念の日で祝日になっていますが、この日の由来を紹介します。日本の起源を祝日にしようとする動きは明治時代に始まり、神武天皇即位の日を日本の歴史が始まる最初の日として2月11日を「紀元節」に制定しました。この結果、全国の神社では紀元節際という祭典が行なわれ、一般人の間でも建国祭が催されていました。
 しかし、戦後再び天皇を中心とする日本人の団結力が高まり、アメリカの脅威になるのではないかというGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の意向で、紀元節が廃止されました。その後の調査で、国民の80パーセント以上が建国を記念する日を望んでいるということがわかり、1967年から「建国記念の日」が制定され今日にいたっています。建国記念日という名称でないのは、神武天皇即位という歴史上の史実について多くの論議がなされ、明確な事実が立証されなかったからなのです。
 
参考までに世界の多くの国には、それぞれ建国記念日が制定されています。
アメリカ合衆国・・・1776年、イギリスからの独立宣言をした7月4日
インド    ・・・1747年、イギリスから独立した8月15日
イタリア   ・・・1946年、王制から共和制になった6月2日
中国     ・・・1949年、毛沢東が天安門で建国宣言した10月1日
韓国     ・・・1945年、太平洋戦争が終了した8月15日
北朝鮮    ・・・1948年、共和国建国が宣布された9月9日
オーストラリア・・・1788年、最初の移民が上陸した1 月26日
カナダ    ・・・1861年、イギリスから独立した7月1日  等

興味深いのは、イランの建国記念日はイスラム革命記念日の2月11日ということです。
建国記念の日に、日本の歴史を今一度振り返ってみたいものです。