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21世紀は水の世紀

 20世紀は〝石油の世紀〟と言われるくらい石油をベースとした工業化が進展し、世界各地で石油をめぐる紛争が起きましたが、どうやら21世紀は〝水の世紀〟になりそうです。
地球は大量の水に覆われていますが、97.5%は海水で、真水は2.5%に過ぎません。このうち飲み水は0.01%しかありません。日本は水が豊富にあり、水については何の心配もないと思われがちですが、それは大きな間違いなのです。
何故なら、わが国の食料自給率は40%で残りは輸入に頼っていますし、材木も大量に輸入しているため、間接的に世界から水の供給を受けているのです。
ところが、世界人口の増加によって各地で水不足や水質汚濁、洪水等が深刻化していますし、病気の80%は水が原因であるとも言われています。このような状況を真摯に受け止め、水問題の重要性を認識すると共に相互に協力して取り組むことを目指して、世界水フォーラムが3年に一度開かれています。第一回(1997年)はモロッコ、第二回(2000年)はオランダ、第3回(2003年)は日本、第四回(2006年)はメキシコで開催されました。これに加えて、日本では『アジア太平洋水フォーラム』が結成されました。そして、このフォーラムの主催で、本年12月には別府で実に47カ国の政府首脳や水関係者の参加のもと「第一回のアジア太平洋水サミット」が開催される予定です。
この水の問題も地球の温暖化と密接な関係があるのです。一人ひとりが環境の大切さを認識し、身近なことから取り組んでいくことが大切であると思っています。
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<中高玄関前噴水(水は循環型)>      <食堂にあるRO水(飲料水)>