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水と食べ物

2月26日(月)、昨日の校長通信を見た友人から早速メールをいただきました。その中に、牛丼一杯を作るにはどれだけの水が要るかわかりますか?という質問がありました。
人間は古代より生活するために豊富な水を求めてきました。文明の発祥地が黄河、インダス川、チグリス・ユーフラテス川等大河の流域にあったことからもこのことが理解できます。現代では、こういった生活用水以外の分野でも大量に水を使っており、このうち約70%は農業用です。そして小麦を1kg生産するには約1t、米では4t、そして1kgの牛肉を作るには20tの水が要るそうです。従って一杯の牛丼には2t以上の水が使われているというのが正解とのことです。
戦後、日本人の食生活は穀物や野菜、魚を中心としたものから、急速に肉食のウェイトの高い欧米型に変化してきました。また、円高の影響で肉や小麦、野菜、果物などの輸入が増大した結果、食料自給率が減少の一途を辿り、今では40パーセントになってしまいました。穀物の自給率も28%で、砂漠の国であるサウジアラビアとあまり変わらない状況です。
仮に日本で作られる食べ物だけで生活するなら、一日のカロリーを約30%減らして2000kcal以下にし、肉やバター、油の輸入を止め、米とイモ類を増やすことが必要になるとのことです。これを一挙に実現することは難しいかもわかりませんが、我々の食生活について、今一度見直さなければならないのではないかと思っています。