新しい学校づくりへの挑戦~①経営という視点に立つ
本校はさまざまな学校改革を推進していますが、この実効をあげるためには現状を部分的に手直しするというのではなく、新しい学校を一からつくるという思いで取り組むことが必要です。
そして、この際には「学校経営という視点に立つ」ことが不可欠です。
経営という言葉を使うと、それは〝企業が売上げや利益を伸ばす〟ということで、教育現場とは関係のないものだと受け取られがちですが、決してそうではありません。本来、経営というのは、〝人・物・金といった経営資源を有効活用して成果をあげる〟ということを意味します。このように考えると国も地方公共団体も学校もすべて経営であるということになります。
しかし、学校現場にはこれまで運営という考え方はあっても、経営という考え方は十分浸透しておらず、しっかりとした経営の枠組みが構築されているとは言えないようです。このため、ややもするとこれまでのやり方をベースとした前年踏襲や対応中心の極めて保守的な風土に陥りがちであり、本校においてもこういう傾向が随所に見られていたように思います。
しかし、今や教育界を取り巻く環境は大きく変わってきており、経営という視点に立った新しい学校づくりを目指していかなければなりません。そのためには、「学校ビジョン」、「戦略」、「中期計画」、「当該年度計画」といったものをしっかりと固めていかなければなりません。
現在、本校ではこれらを有機的に結合させた『経営の枠組み構築』に取り組んでいますが、順次「新しい学校づくりへの挑戦」というテーマでこれらの内容を紹介していきたいと考えています。