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新しい学校づくりへの挑戦~③経営の枠組みを構築する

  経営とは、人・モノ・カネ・情報・技術等さまざまな経営資源を使って、より広い成果をあげていくことですが、これらの経営資源をいくら使っても良いというわけではありません。経営を行なうにあたって大切なことは、限られた経営資源を有効に活用して、最大の成果をあげていくことです。そのためには、「全員で」「できるだけ早く」「全力で」といった抽象的なやり方ではうまくいきません。
わかりやすいように、《家づくり》に例えると、(1)まず、どのような家を建てるのかを決める。(2)次に、詳細な設計図をつくる。(3)続いて、建設のスケジュールを明確にする。(4)その上で、各人の役割にそって作業を行なう。つまり基礎をつくり、柱を建て、屋根を葺き、壁を塗り、個々の部屋の内装を仕上げていく、ということになります。しかし、各人が完成した時のイメージや設計図やスケジュールを持たないまま、思い思いに作業を始めると手順前後や不整合、不具合が生じることになり立派な家はできません。経営もこの家づくりと同じで、しっかりとした枠組み(フレームワーク)を構築していくことが大切です。
これまで、本校においては、今日までさまざまな取り組みを行ない、それなりの成果を収めてきていますが、更に大きく飛躍するために、この枠組みの中に次のような柱を取り入れていきたいと考えています。
「どういう学校を目指すのかというビジョンの浸透」、「将来のあるべき姿を実現するための戦略づくり」、「中期の視点に立った計画と当該年度の計画の策定」、「計画を円滑に推進していくためのスケジュールづくり」、「どういう組織でどのメンバーでやるのかという推進体制の確立」、「全体目標に整合した個人目標の設定」、「取り組みの進捗度を確認するマネジメント・サイクル(PDCA)の導入」等です。
一挙に経営の枠組みを完成させることはできませんが、丁度、今は来年度の学校計画の検討の時期にあたっていますので、一歩一歩着実に前進させていきたいと思っています。