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芦間高等高校の卒業式に出席して

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 3月7日(水)、昨年三月まで勤務していた大阪府立芦間高等学校の卒業式に出席しました。同校は大阪府の高等学校の特色づくり・再編整備の一環として、守口高等学校と守口北高等学校が統合されて、平成14年に新設された総合学科制の学校です。総合学科というのは普通科、専門学科(商業・工業・農業等)に次ぐ第三の学科として文部科学省が全国に設置を呼びかけ、現在500を超すまでになっています。総合学科の基本の考え方は〝自分の進路は自らが切り拓く〟というもので、まず自分の将来の進路を決め、それに合わせて希望する授業を選択できることになっています。そのため、選択授業の数は実に250に及んでおり、一人ひとりが自分の希望に応じて時間割を作ることになっています。一学年に240人の生徒がいれば、極端な場合には240通りの時間割ができることになります。そのためか毎年個性豊かな生徒が入学してくるので、先生方も卒業までには普通科とは異なる苦労があるようです。
 今回の卒業生は三期生ですが、この三年間の高校生活で実に逞しく成長したように感じました。卒業後も就職、専門学校、短大、四年制大学とそれぞれの道に進むようです。
また、本日の卒業式は生徒達の意思が強く反映されており、答辞も卒業生の言葉という表現になっており、自分達の思いを伝えるという形式になっていました。自分の色彩(いろ)で輝くという意味の言葉が随所にありましたが、これからは『自主自立』と同時に他人を尊重する『共生』を心がけ、それぞれの道に力強くスタートして欲しいと思っています