新しい学校づくりへの挑戦~④ツケの先送りの回避
経営はよく生き物であるといわれています。この意味は良い方に回転し出すとどんどん成長するが、悪い方に向かうと急速に衰退し極端な場合には消滅してしまうということです。
人間の体を例にとっても、どこかの器官に異常が起こると必ず他の器官に悪影響を及ぼします。最初は軽い風邪の症状であったが、放置しておいたため扁桃腺炎になり腎臓が冒され、ついには心臓も悪化するという結果になってしまいます。
昨今、あらゆる分野において、経営が順調に推移しているところとそうでないところが出てきています。この差が生まれる主な要因はトップの経営に対する経営姿勢とメンバーの危機意識です。
学校経営についてもまさにこれは当てはまると思います。
経営に問題が生じてきているところは、今打っている手が間違っているというより、何年か前にやってきたことに問題があったケースがほとんどです。
「このままでは駄目だ。何とかしなければ」と感じながらも「まだ大丈夫だろう」という安易な気持が優先され適切な手を打ってこなかった、つまり過去のツケが回ってきているのです。
これを防ぐためには、学園トップや校長が将来のあるべき学校の姿を示し、現在の状況分析に基づいて教職員に課題を投げかけ、経営革新をはかっていかなければなりません。
現在、本校ではツケを先送りしないという考え方に立って、さまざまな取り組みを行なっていますが、すぐに効果が現れるものとそうでないものがあります。しかし、何年か先には必ず良い成果に結びつくのは間違いないと思っています。