校長だより 初心を貫く
3月12日(月)、先週末で後期の期末考査が終了しました。
各先生方は試験の採点をしながら、生徒の理解度がどういう状態になっているかを確認しつつ、今後の授業についての思いをめぐらせています。試験を通じていつも感じることですが、同じように授業を受けていながら、どうしてこんなに大きな差が生じるかということです。
以前にも人間の脳細胞の話を取り上げましたが、天才といわれる人の脳細胞が特に優れた特徴を持っているということはないようです。できないのは、本人のやる気の問題であるといえばそれまでですが、どうもそれだけではないように思います。最初からプロ野球やサッカーの選手であった人も、医者や弁護士や学者であった人もいません。何も努力しないで、今活躍している人はいないはずです。
最初はできなくて当たり前であり、人間は多くの失敗をしながら成長していくものです。大切なのは失敗したり、できなかった時にどういう行動をとるかということです。できなかったことをしっかりと反省して、必ずできるようにしておく。同じ失敗を二度と繰り返さないという姿勢が必要なのです。
試験が返されたら、必ず見直し、できなかったところをやれるようにしておく。同じ問題が出れば、必ずできるようにしておくということです。これは何も試験に限ったことではありません。
この単純なことができるかできないか、日々反省するかしないかで、成長できるかどうかが決まってきます。素直に反省する習慣を身につけて欲しいものです。