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新しい学校づくりへの挑戦~⑤良循環型の学校経営

 学校経営における基本の切り口としては、「入口を固める」 「校内を固める」 「出口を固める」という三つが上げられます。「入口を固める」というのは学校のビジョンにあった生徒の確保であり、「校内を固める」というのはカリキュラムの充実や魅力ある授業、人間力を高める行事や部活動、設備等学習環境の整備であり、「出口を固める」というのは生徒が希望する進路の確保です。
 いくら意欲ある生徒が入ってきても、育成のためのカリキュラムが整備されておらず、授業の質が今一歩であり、教員の意欲が乏しければ生徒の力を引き出すことはできません。そして、結果的に生徒の期待していた進路実現をはかることはできません。この状態が続くと、次第に学校が期待する生徒は入ってこなくなり、教育のレベルはますます低下し、進路の確保もできないという〝悪循環のスパイラル〟に陥ってしまいます。
 このような状況になると、当初目指していたものとは全くかけ離れた学校になってしまいます。良い学校づくりのためには意欲ある生徒を確保し、育て、進路実現をはかる、更にこれによってより良い生徒を確保していく。このことを繰り返すことにより、良循環のスパイラルに導かなければなりません。
 今、本校ではこの三つの切り口を教職員に示すことにより、『良循環の学校経営を目指す』ための活動を開始しました。すべての取り組みを「入口を固める」「校内を固める」「出口を固める」の三つに分類し、各人の活動がどの位置づけにあるのかを明確にしていきたいと考えています。