新しい学校づくりへの挑戦~⑥課題解決型の組織
(3月12日 球技大会の風景)
学校は校長、教頭の下に教職員が横並びに位置するという、いわゆる鍋蓋構造になっていますが、各教員は縦糸としての「学年団」と横糸としての「分掌」に属しており、過去何十年にわたりこのマトリックス体制を基本に学校運営がなされてきました。
本校においても、これまでほとんどの教員は学年と分掌の両方の役割を担ってきました。このため学校の運営が大きく変わらない時には分掌の役割は限定され、学年中心の運営になってきたように思われます。
現在、本校は中学と高校を一体運営しており、六つの学年に分かれていますが、永年学年主体の運営を踏襲してきた結果、必ずしも前年度の反省や苦労して作り上げたノウハウが次の学年に引き継がれないという事態を招いてきていました。これでは、毎年同じことの繰り返しに終始してしまいます。この弊害をなくすためには、課題を学年のレベルにとどめるのではなく、学校全体のレベルにまで引き上げ、全職員による課題の共有化をはかっていかなければなりません。このため、現状の課題を整理すると共に、これらを解決するために来年度より組織の見直しを行なうことにしました。
この骨子は、現在の分掌を大ぐくり化することによって組織の壁を取り除き、マンパワーを増大させる、また課題に応じて室や委員会を設置する、というものです。更に期間を限定したプロジェクト・チームの導入をはかる等柔軟な組織運用をおこなっていくことにしました。
これからも課題に応じて、解決型の組織の改廃をおこなっていきたいと考えています。