新しい学校づくりへの挑戦~⑦全体と個の整合性をはかる
本校では6年前より全教職員を対象に「自分自身の前年度の活動を振り返り、本年度の目標を設定する」いわゆる目標管理制度を導入しています。これまで、この目標設定にあたっては規定の帳票に自らの思いで計画を記入して校長に提出し、その後中間時点(要項)に校長と本人による面談を実施し、進捗状況を確認するというやり方でした。
しかし、これでは各人の目標設定のレベルもまちまちになりますし、学校全体の目標と個人目標が一致しないことになります。この結果、各人が思い思いに行動することになってしまい、学校全体が一つの方向に向かうということができないということになります。学校経営にとって大切なことは全員のベクトルを合わせるということです。
そのため、来年度よりはまず学校全体の方針を示し、次に分掌長や学年主任、教科主任との打合せを行い、更に各人の役割を明確にした上で目標設定してもらうというやり方に変えることにしました。このような目標管理制度は経営の活性化のために、現在多くの企業で取り入れられていますが、評価するということは二義的なものなので、“いかに目標を設定するか”がポイントです。
目標をしっかりと決め、その上でその目標がどのように進んでいるのかを確認し、更に最終的にどうなったかを把握し、次年度の計画に取り入れていくという、いわば個人のマネジメント(P-D-C-A)サイクルなのです。
このシステムを学校経営の大きな柱にしていきたいと考えています。