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新しい学校づくりへの挑戦~⑧新たな発想を取り入れる

私学にはほとんど例外なく教育のバックボーンとなる創立の精神があります。また、公立に比べて人・物・金といった経営資源の柔軟な活用が可能になるため、それぞれの学校において、特色ある教育を推進することができるという大きなメリットがあります。このメリットを最大限に生かしていくためには、常にあらゆることを客観的に見直し、改善を加えていくことが不可欠です。このことを怠っていると、徐々に当初考えていた姿から遊離してしまうことになってしまいます。ところが、客観的に物事を見るということは、思っているほど簡単ではないようです。何故なら人間は本来保守的であり、従来どおりのやり方を踏襲していこうとする傾向が強いものです。そして、知らず知らずの間にマンネリ化に陥ってしまい、改革が進まないということになりがちです。
あえて、私学の弱点をあげるなら〝人の異動が少ない〟ということになります。極端な例では、一つの学校しか知らない、かつ30年間も勤務している、というケースも数多くあります。こうなると、いくら能力があっても同質集団化してしまい、新たな発想が生まれてきません。これを防ぐためには、全く異なる経験を有する人材を外部から求めることが必要となります。
本校では、これからの学校改革に向けて、来年度より兵庫県、大阪府の公立高校より、ベテランの先生3名に来ていただくことにしました。いずれも教科指導はもとより、進路や広報についても卓越した実績を持っておられますので、これまで本校になかった発想が流入されることでしょう。
ベテランの先生が持つ良き伝統とこれらの新しい先生の持つノウハウがミックスされることにより、大いに学校改革が進むものと期待しています。