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安岡正篤氏の思想に触れて

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3月24日(土)、大阪上本町六丁目にある都ホテルで開催された『安岡正篤(まさひろ)先生 生誕百十周年・関西師友協会創立五十周年記念大会』の式典並びに講演会に参加しました。
安岡正篤氏は明治31年大阪市に生まれ、大阪府立四条畷中学・第一高等学校・東京帝国大学を卒業。東洋政治哲学、人物学の権威として知られ、昭和24年に師友会を設立、政財界のリーダーの啓発、教化につとめ政財界の精神的支柱になった人で、数多くの著書があります。
 会場には開式の1時間以上も前から北海道から九州まで全国各地の師友会の会員や一般の人が続々と来場され、開始時には会場の大ホールに1500名を越える人が着席するという盛況振りでした。演壇には正面に日の丸、両端には【一燈照隅】【萬燈照國】という垂れ幕が飾られています。開式の辞、君が代斉唱に続き、元、財務大臣で師友会の名誉顧問である塩川清十郎氏からの来賓挨拶の後、〝創立五十周年を祝す〟と題して、安岡先生の次男である安岡正泰氏から、続いて〝人生を拓く 安岡正篤の思想〟と題してノンフィクション作家の神渡良平(かみわたり りょうへい)氏から講演をしていただきました。
印象に残った言葉を紹介すると「人生は縁から始まり縁あって道が拓ける」「まず受け入れることが大切、受け入れることにより新しい世界が広がる」「すべての人間は一隅を照らすだけの能力を持っている」「人生二度なしということに気づくこと」「自分の人生に立ち向かう覚悟を定める」等です。
人間はどのような立場になっても常に挫折感を味わい、その結果無力感を持つようになりがちです。しかし、まず現在の自分の役割をきっちり果たすことが大切なのです。伝教大師最澄の言葉に〝一隅を照らす これ国宝なり〟がありますが、自分の持ち場で最大限の努力を傾注し、やり遂げる。そうするとより大きいステージが与えられる。そして新たな持ち場で更に努力し、やり遂げる。こういう気持で一人ひとりが取り組めば、最終的には萬燈照國に繋がるということになります。
本日の講演会場では、久しぶりに数多くの知人にお会いしましたが、それぞれ志を持って取り組んでおられる方ばかりです。本校の教育活動への協力をお願いしたところ快諾していただき嬉しく思いました。