高校2年生保護者集会
5月16日(水)、各学年のトップを切って高校2年生の保護者集会が開催されました。この学年は
1カ月後の6月17日から北海道に修学旅行に行くことになっています。また、そろそろ大学受験の準備にとりかからなければなりません。このため、今回のテーマは非常に多岐にわたっており、各担任から順次説明させていただきましたが、一方的なお話になって申し訳なく思っています。
冒頭、私は、保護者の皆さんに次の三つのことを話しました。
一つ目は『社会の状況変化について』ということです。これからはどの大学を出たという学歴よりも何をしてきたのかという実績、何ができるのかという能力が重視されるようになる。また、国や企業や個人などで二極分化が起こり、懸命に努力していかなければ取り残されてしまう。更に急速な情報化やグローバル化の進展に伴い、グローバル人材が必要になる。一方で日本においては労働力の減少と団塊世代の持つノウハウの伝承への対応が不可欠となってくる。
二つ目は『これからの社会で生き抜くには』ということです。そのためには、いずれの時代にも共通していることですが、高い志と自立する気持と努力する習慣が何よりも大切である。また、プラス思考で前向きにチャレンジし、くじけないこと、凡事徹底すること、感謝や思いやりの気持を持つことも必要です。こういった人間力の上に、高い専門能力の習得をはかっていかなければならない。
三つ目は『進路実現に向けて』ということです。大学の進学にあたっては、まず将来どういう分野に進みたいのかを考える。そのためにはどの学部が良いのか、次いでどの大学を受験したいのかを決める。
少なくとも、この夏休みまでに志望校を決めて欲しい。本気になって勉強すればできると過信して、なかなか取りかかれないということでは駄目だ。自分の現実を見つめようとしない態度は、勉強する時期を大幅に遅らせることになる。
最後に、保護者の皆さんにお願いしたいのは、「〝勉強しなさい。勉強しないと良い大学に行けないよ。〟反対に〝あなたの好きな道を選びなさい。〟という言葉は避けること、そして〝大切な将来の進路について一緒に考えよう。〟という姿勢を示すことである。」ということを話しました。
これからも学校と保護者が連携して、生徒の育成をはかり、進路の実現をはかっていきたいと考えています。