10代の子どもが育つ魔法の言葉
少し前に、ドロシー・ロー・ノルト博士の著書である『子どもが育つ魔法の言葉』を紹介しましたが、この本は世界10ヶ国で愛読され、数百万人が共感するという大ベストセラーになりました。彼女は2000年6月に来日しましたが、当時日本では10代の子どもによるさまざまな事件が起きていました。彼女は〝大人への過渡期にあり難しい年頃の子ども達を親がしっかりと見守ってやらなければならない。その上で親子の絆を大切にしながら、バランスよく手を離すことができれば 子どもは着実に自立していくことができる。〟という思いで、続編として『10代の子どもが育つ魔法の言葉』という本を書きました。この中には「危機から子どもを守る法」「注意するならそれとなく」「信頼される親になるには」「ルールは親子で納得してつくる」「子どものコンプレックスを取り除いてやる言葉」等が記されています。そして、次のような詩が紹介されています。
こどもの声に耳を澄ましてください。
プレッシャーをかけすぎると、 子どもは疲れてしまう
厳しいルールを押しつければ、 子どもはルールを破る方法を探す
好き勝手にさせると、 子どもは人の気持ちに鈍感になる
失敗を繰り返すと、 子どもは自信を失う
約束を破られると、 子どもは失望を味わう
否定されると、 子どもは苦しむ
ひとりの人間として大切にされれば、 子どもは思いやりのある人間になる
親を信頼できる子どもは、 本当のことを話してくれる
大らかな家庭に育てば、 子どもは考える力をはぐくむ
先のことを考えて行動できれば、 自分の行くべき道が見える
責任感を育てれば、 子どもは自分で考えて行動できるようになる
親が身体にいい習慣をもっていれば、 子どもも自分の身体を大切にする
支えてあげれば、 子どもは自分に自信をもつようになる
表現できる場をもてば、 子どもは本当の自分を出せる
愛してあげれば、 子どもは、人を愛することを学ぶ
子どもを信じて見守れば、 子どもはよりよい世界を目指して歩いてゆける
保護者の皆さん、機会があれば、是非ご一読ください。