大学進学の意義
本校の生徒はほとんど全員が大学に進学していますが、昨日の慶応義塾大学SFCとの連携講座において阿川教授が質問された「何のために大学に行くのか」という質問に対して、全員が明確に答えられるかどうかは疑問です。これは本校に限ったことではなく、日本の多くの高校生に共通しているように感じます。また、保護者の皆さんの中にも大学進学が最終目標のように考えておられる方が多いようです。昨今、大学への進学相談を受けることが増えてきましたが、生徒も保護者もあまりにも大学のブランドにこだわっているように思えてなりません。大切なのは将来何をやりたいのかということが明確になっており、そのためにはどういう力をつけるのか、その力をつけるためにはどの大学のどの学部を選ぶのかということです。「できれば国公立へ」とか「有名難関私大へ」という思いだけが優先されると、入学後に「こんなはずではなかったのに」ということになりがちです。大学進学することだけが目標で受験勉強している生徒によく見られるのが〝燃えつき症候群〟という現象です。
大学への進学は最終目的ではなく、将来の夢を実現するための手段です。
今、本校においては生徒達に対して個々の進路実現をはかるべく、指導を始めていますが、必ず将来の夢や目標を確認していくことが大切であると思っています。