中山台幼稚園での講演
本学園は、中学・高等学校・小学校の他に2つの幼稚園がありますが、5月28日(月)、この中の一つである中山台幼稚園の『親子学級』において〝幼稚園生活を円滑に送るために〟というテーマでお話しました。
同園の保育方針は「心身共に明るく健やかで、進んで何事にも取り組み、集団の中で豊かに伸びる子どもを育てる」というもので、とりわけ子育て支援に注力されています。この中身は大きく「幼児教育相談所の開設」「預かり保育」「親子学級」の三つに分かれています。第一の教育相談所は毎週水曜日に開かれていますが、広く在園児以外の地域の方々にも開放しています。第二の預かり保育は土・日・休日・夏休み等の長期休業以外の日に、保育終了後5時まで園児をお預かりするというものです。第三の親子学級は保護者が自由に語り合える場として年間14回にわたり、健康と教養を主たるテーマとして開催されています。
本日の講演の主な内容は、〝子どもさん達は10年後には中・高校生、20年後には社会人になるが、この間に世界や日本が大きく変化していくことになる。このような変化を親としてもしっかりとつかみ、一緒に進路を考えてあげて欲しい。これまで民間企業での勤務を通じて随分多くの人に会い、さまざまな経験をしてきたが、社会で活躍している人には共通点がある。とりわけ高い志を有し、目標達成のためにたゆまぬ努力を継続しており、点数ではかれない能力の修得と凡事徹底をはかっておられる。また、社会では言われたことをやるだけではなく自分から積極的に行動していくことが必要であり、自ら創造し問題を発見していかなければならない。学校において問題行動をとる生徒を見ると、その芽は間違いなく幼児期にある。すべての動物の中で学校があるのは人間だけである。子どもにとって最初の社会である家庭において正しい生活習慣をつけると共に遊びの経験を豊かにして欲しい。〟ということを話しました。
どうか無限の可能性を有する子ども達の意欲の芽を摘むことのないよう、4歳には4歳の、5歳には5歳の時にしかできないことをしっかりと体験させていただきたいと思っています。