中学改革について~④グローバル人材の育成
これから情報化とグローバル化がますます進展する中で、世界人口の増大に伴う食糧・水・エネルギー・資源の不足や地球環境等さまざまな課題が生じてきています。また、日本では少子高齢化や団塊の世代の大量退職によるノウハウの伝承といった独自の課題も出てきています。
一方、ナノ・バイオ・エコ・インフォメーションに代表される急速な技術の進歩によって、社会のさまざまな分野において、新しい仕組みやシステムが創出されることになってきました。この結果、活躍する場はどんどん広がってきていますが、仕事は限りなく二極分化することになり、日本においてはより高度なレベルの仕事が求められるようになってきています。まさに、これからは〝グローバルな視野と豊かな創造力をあわせ持つ人材〟が求められるようになってくるのです。
本校では、本年度から高校におけるコース制の導入に伴い、『国際科』の生徒募集を停止しましたが、これは消極的な考え方ではなく、国際科の基本的な思想やこれまで培ってきたさまざまなノウハウを普通科に注入する、言い換えると国際科のDNAを引き継ぐことを狙いとしたものです。従って、当然のことながら、今回の中学における改革についてもグローバル人材の育成という視点を取り入れています。
このような考え方に立って、カナダへの研修旅行、ニュージーランドへの比較文化研修、海外留学生の受け入れ、海外留学、ネイティブ・スピーカーによる生きた英会話の授業、JICAとの交流研修、英語検定の取得等については、基本的に引き継ぐようにしています。
そして、日本とは全く異なる生活習慣、文化、宗教、歴史観等を有する人達との共生をはかっていくことの大切さを生徒達に理解させ、将来世界に羽ばたく人材に育成していきたいと考えています。