教育実習生を迎えて
6月11日(月)、24名の教育実習生を迎え、実習にあたってのオリエンテーションを行ないました。冒頭、私の方から、「皆さんは実習生という気持でいるかも知れないが、あくまで生徒にとっては勉強を教えてもらう一人の先生である。生徒達が皆さんを見て、将来先輩のようになりたいと憧れるような言動をお願いしたい。人を教えるためには教えられる人の何倍も勉強することが大切である。この教育実習を通じて多くのことを経験して人間的にも成長して欲しい。」という話をし、数年前に教育関係の仕事をされている方からいただいた『これからの教師Ⅰ8条』のうちの最初の3項目12条を渡しました。この3項目には「子どもが主人公の学校づくりを」「学ぶ意欲が湧く授業の創造を」「勘に頼らず仮説、検証を」という表題がついています。その後、最近の新聞記事の中から抽出した一般常識20問が記されたプリントを配布し、それぞれ回答を書いて提出していただきました。日本や世界の人口、主要国のトップの名前、食糧やエネルギーの自給率、出生率、為替レート、GDP、日経平均株価、サミット開催国、文部科学大臣の名前を問うといったごく常識的なものでしたが、その答えを見て正直なところ愕然としました。また、あいさつ(挨拶)という漢字もほとんどの人が書けませんでした。彼らは間もなく大学を卒業し、社会に出ていく人達ですが、この程度のことは将来どのような仕事をするにしても必要だと思います。
この中の何人が将来教員の道を目指すのかは判りませんが、この教育実習期間中にしっかりと自分なりのスタンスを身に付けるよう指導していきたいと考えています。