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第2回慶応義塾大学連携講座の開催

 6月16日(土)午後、慶應義塾大学大学院政策メディア・研究科の土屋大洋(つちや もとひろ)准教授による連携講座が開催されました。
 今回は事前に、1930年に書かれたスペイン生まれの哲学者であるオルテガ氏の著書『大衆の反逆』と1991年に書かれたノーム・チョムスキー氏の『メディア操作:世論操作のめざましい成功』の二つの課題文が示され、この内容を参考にしながら今の社会に必要だと思うことを2000字以内にまとめてレポートを提出するということになっていました。二つの文章はそれぞれ「民主主義」「大衆社会」「メディア」等をテーマとして書かれていますが、高校生のレベルとしては若干難しい内容であり、しかも締め切りが中間テストの直前ということもあってしっかりしたレポートが書けるのかどうか心配していましたが、11人がきっちりと自分なりの意見をまとめて提出しました。
 最初に土屋准教授より「慶応義塾大学の理念である独立自尊、実学の精神、半学半教」、「SFCが目指す問題解決型人間や創造型人間の育成、一生役立つ勉強の仕方を学んでもらうという教育方針の説明」、「政治とは希少な資源の配分であるということ」、「独裁、全会一致、多数決といった物事の決め方」等についての説明がありました。続いて2グループに分かれて「どうすれば政治を変えることができるか」また「エリート層と大衆層のどちらを支持するか」をそれぞれのメンバーでまとめた後、グループ間で討議しました。
 最後に、慶応義塾大学は官の力ではなく、民の力で世界を変えることを目指しており、是非皆さんは世界を変えていく人材になって欲しいという言葉で締めくくられました。
 講座は予定時間を1時間以上もオーバーすることになりましたが、生徒達は通常の学校での授業では得られない体験をし、大いに満足したようです。
 長時間にわたり熱意溢れる講義をいただいた土屋准教授に心よりお礼申し上げます。
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