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修学旅行に出発

本日(6月17日)から21日までの5日間、高校2年生が北海道に修学旅行に出かけますが、
今回は私も同行します。これにあたっての「旅行のしおり」の巻頭言を紹介します。

いよいよ、皆さんは高校時代における最大のイベント「修学旅行」に出発します。修学旅行では、見学・体験を通して教科書では得られない知識を広め、実物に接する経験から将来の生活に役立てること、数日間クラス・学年の友人・教員と寝食を共にして親しみや絆・信頼感を深める機会とすることができます。
訪問地の北海道は日本の最北に位置し、雄大な大地と素晴らしい自然に包まれた魅力が一杯のところです。サホロでの大自然を舞台としたアクティビティーの企画や、富良野でのファームやペンションにステイし、そこに“ひばりスペシャル大地の学校(新たな自分を求めて)”を開校して、日常生活では味わうことのできない生産の喜びや苦労、食の大切さ、農家の人達との心の交流がはかれる企画など、素晴らしい経験ができることと思います。
“経験が人をつくる”という言葉がありますが、この5日間の修学旅行を通じて得た経験は、皆さんの人生にとって何ものにもかえがたいものになるでしょう。
札幌農学校(現北海道大学)開校の有名なクラーク博士が次のように話しています。「この新設された農学校は、将来の北海道ひいては日本を支える大きな意義を持っており、ここで学ぶ生徒諸君は、その重大な責務を自覚し、そこに厚い信頼を築き上げ、そのことに名誉あることを心しなければならない。そのためには、常に健康に留意し、食欲を慎み、勤勉の習慣をつけ、真剣に努力すべきである。この向上心をもって充実した日々を過ごすべきである。」と説いた言葉があります。さらに続けて、「多くのことは必要ない、ただひとつ紳士であれ」とも説いています。この紳士の意味は、定められた規則は厳として守るとともに、自分の良心に従って行動すべきであるというものです。その後、この学校には規律正しい校風や自己の行動に積極性、および責任感が備わってきたといわれます。
雲雀丘学園は“関西を代表する素晴らしい学園”を目指しています。一人ひとりが学園を代表しているということを自覚し、自分の行動に責任と誇りを持って、活気ある修学旅行にして欲しいと思います。