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誤った子育て指針

  本校では年3回、定期的に中学と高校別にPTA学級委員会を開催しています。
昨日(7月2日)は、中学1年~3年の学級委員の皆さんに集まっていただき、第2回の委員会を行ないましたが、冒頭の挨拶で私は次のような話をしました。
  『本年度の高校改革に続いて来年度から中学校の改革をスタートさせるが、この基本の考え方は
〝社会で活躍するリーダーの育成〟という創立の精神の体現化であり、きめ細かい進路の実現をはかっていこうとするものである。また、日頃から申し上げているとおり、子どもの育成のためには家庭と学校が連携していく「共育」という考え方が何よりも大切である。皆さんが家庭で子どもと接する際に、是非留意していただきたいのは、「子どもの目線で対処する。そのためには大人の論理を押しつけない。」という誤った指針を避けるということである。何故ならこの指針は、か弱い子どもの人権を横暴な大人から保護する立派な考え方であると受け止められがちであるが、決して良い結果を招くことになりません。
  まず、家庭で子どもの望むようにしてあげると、子どもは王子様、王女様になってしまいます。そして、何でも自分の思いどおりになると錯覚するようになります。ところが一旦家を出ると集団の中で生活していかなければなりません。当然、特別扱いされることなく、全員が平等な扱いを受けることになります。「期限どおりに宿題を提出しなさい」「服装をきっちりしなさい」「しっかり掃除しなさい」といった自らが望んでいないことには素直に従うことができず、抵抗を示すようになります。
それぞれの家庭において、是は是、非は非、つまり〝正しいこと〟と〝間違っていること〟をしっかり教えこんでいただきたい。』
  その後、学校行事の説明や学級懇談会の報告、意見交換を行ないました。これからもこのような機会を通じて、保護者の皆さんと積極的なコミュニケーションをはかっていきたいと思っています。