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異例の台風到来

  7月14日(土)、学校は通常通りの授業や模試を行ないましたが、台風4号の影響で、午後に開催する予定であった高校2年生の保護者集会は中止することになりました。
  近年、地球の温暖化に伴う異常気象が世界各地で次々と起きていますが、日本も例外ではないようです。7月に台風が日本列島に到来するのはごく稀なケースとのことですが、今回はこれがまさに現実になってしまいました。しかも、この台風4号は7月の観測史上最強の雨と風を兼ね備えています。この時期に発生する台風の進路は安定しにくく、中国大陸に向かっていくのが通常ですが、今回の台風は日本列島を縦断するという最悪のコースをとることになりました。この原因は太平洋高気圧の張り出しが弱いことや偏西風が強いということもありますが、台風が誕生する太平洋の南西部の海域の海水温が例年より1℃以上高く大量の水蒸気が発生しているからだと言われています。この台風が梅雨前線を刺激し、激しい降雨をもたらしていますが、この状況が続く限り、これからも台風が頻発するのは避けられそうにありません。そして、河川の氾濫や土砂災害、建物の崩壊等により、貴重な人命が失われたり、我々の生活が大きな打撃を受けることになってしまいます。このように物心両面にわたる損失ははかり知れないものがあります。
  これまでは天災であるから仕方がないというように思われてきましたが、天災を引き起こす原因は我々人間の方にある、言ってみれば人災であるという意識を全員が持ち身近な行動に繋げていくことが大切なのではないでしょうか。