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養護教員研修会を終えて

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  社会環境の変化に伴う子どもの健康問題の多様化によって、養護教員に求められるものは年々幅が広がると共に深い専門性が必要になってきています。
そして、養護教諭には具体的に次のような目標が掲げられています。
①養護の理念と目標ならびに養護教諭の基本原理を理解する。
②養護実践を行なう上で、必要な人間、特に発達過程にある子どもを全人格的に理解すると共にからだのしくみや生理的・病的変化と特別な支援を必要とする子どもの発達過程を理解する。
③養護実践を行なう上で必要な発達観・健康観を育成すると共に発達と健康にかかわる生活と環境と評価・対策について理解する。さらに養護活動を進める方法の基礎を習得し、社会資源を理解する。
④養護実践を行ない、学校保健活動を推進するために必要な知識、技術、方法を習得し、統合化する。
⑤学校教育の現場で子どもと直接かかわり、養護実践・学校保健活動について具体的に学んで必要な技術・態度を習得する。また大学で学んだ理論を教育現場で実証し研究すると共に自らの能力・適性をはかり、教育専門職としての方向性を深める。
  これらの目標毎に23の大項目さらに91にわたる中項目が設定されています。
抽象的な文章表現を見れば比較的簡単なように思われますが、個々の項目を具現化していくには多大の時間と労力が必要になりますし、養護教諭だけで達成できる内容ではないと思います。
  私は研修のまとめにあたって、「人・モノ・金・情報・時間がないということをできない理由にしないこと。」「何でも自分ひとりでやろうとすると時間がないということになる。周囲や上を巻き込み多くの人の智恵や力を借りること。」「情報は双方向であり発信すればするほど戻ってくるので、積極的に情報を提供し自らの人脈・ネットワークをつくること。」「総花的にならず、重点を絞って取り組むこと。」「中期の視点に立って考え、毎年進捗を確認していくこと。」「一人ひとりの持つ〝気〟を振りまき元気な学校づくりを目指すこと。」「日本における最大の課題は人材の育成であり、皆さんの仕事は実にやりがいのある仕事である。高い志を持って取り組んで欲しい。」ということを話しました。今後、それぞれの学校で生徒の育成のために力を発揮して欲しいと思っています。