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早期に志望校を決める

大学の正門

  文化祭も終わり、高校3年生はいよいよ最終の受験校を絞り込む時期になってきました。理想としてはずっと以前に志望校を決めており、この時点ではその目標に向かってひたすら受験勉強しているということだと思いますが、現実はそう単純なものではありません。色々と悩むことがあるのは当然ですが、
当初立てた目標を安易に下げるということは絶対にしないで欲しいものです。大学受験というのは人生における大きな節目の一つであるのは間違いありません。ここで努力することにより、何とか目標を達成したという達成感と自信が次の大きな目標にチャレンジする原動力になるのです。大学に進学するというのは最終の目的ではなく、将来社会で役立つためのさまざまな力を身に付けるためなのです。大学のブランドというものだけに目を奪われることなく、しっかりと受験する学部・大学を選んで欲しいと思っています。
  また、高校2年生もこの夏休みを利用して志望大学を検討し始めたようです。本校でも、志望の学部・大学を決めるのは高校2年の夏頃にという指導をしていますが、私はもう少し早くても良いのではないかと思っています。大学入試に成功するポイントとしては「志望校を早く決定する」ということがよく言われますが、早期に目標とする大学が決まれば、今の自分の学力と大学の合格ランクとの差もわかり、学習の目標が立てやすくなるからです。また、入学したいという強い気持ちが、学習に対するモチベーションを高め、苦手科目の克服も可能になるでしょう。
  今、大学からの情報は郵便物やパンフレットだけではなく、インターネットやメールでも簡単に得ることができます。もし「気になる大学」があれば、まず自分で調べてみてはどうでしょうか。先日、ある大学のホームページを開いてみたところ、入学式の様子が動画付きで見ることができ、しかも合格者の体験記や過去の入試問題もすべてダウンロードできるようになっており驚きました。本校では、さらに大学のオープンキャンパスに参加することを勧めていますが、その理由は直接体験しないとわかりにくいようなカリキュラムの特長があったり、実際の学び方のイメージが湧くからです。是非、「関心のある大学」について、自ら調べる、実際に足を運んで自分の目で確かめる、進学した先輩の話を聞く等積極的に行動してください。そうすれば大学の中身を具体的に知ることができ、後悔しない大学・学部・学科選びができると思います。そして、目標に向かって日々受験勉強に取り組めるよう、心に火をつけて欲しいものです。