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7つの習慣をベースとしたキャリア教育

  10月19日(金)株式会社ベンチャーリンク主催の“「キャリア教育」成功事例・失敗事例共有会”セミナーに参加しました。世界の国の中には、学校に行きたくても行けない子ども達が数多くいますが、日本においてはほぼ全員が高校に進学し、ほぼ2人に1人が大学へ進学する等、高学歴化が進んできています。また、2007年からは大学や学部を選ばなければ、全員が大学に入学できるという“大学全入時代”に入りました。そして、恵まれた教育環境にもかかわらず、他の国と比較しても将来に対する夢や目標を持たない子ども達が増え、学習に対する「やる気の低下」は目を覆うばかりの状況です。また、様々な社会の変化による経済的な豊かさの中で、頑張らなくてもなんとかやっていけるという安易な気持を持つ人も出てきています。しかし、このままでは世界の中における日本の地位は確実に低下していくことになります。国土も狭く大した資源もない日本が、今後の国際社会の中で認められるためには、この状況を食い止め、世界にはばたく人財を育てていかねばなりません。
  このような考え方に立って「キャリア教育」や「人生教育」を真の意味で機能させるためにはどうすれば良いのか、というのがセミナーの狙いです。そしてそのための手段として、スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』をベースとした学校における取り組みが紹介されました。この書物は全世界では1500万部、日本では100万部を突破した有名な著書ですが、個人、家庭、企業、人生のすべてについて、この7つの習慣を実践することにより、成功がもたらされるということが紹介されています。
 7つの習慣とは次のものです。
  1)「主体性を発揮する」
  2)「目的を持って始める」
  3)「重要事項を優先する」
  4)「WinWinを考える」
  5)「理解してから理解される」
  6)「相乗効果を発揮する」
  7)「刃を研ぐ」
  今、「企業が採用時に重視する能力」や「経営者が欲しいタイプの人間像」に関する結果を踏まえると「人」「課題」「自分」を対象とした三つの分野に属する能力が共通してあげられます。具体的には、人との関係をつくる能力、課題を見つけ取り組む能力、自分をコントロールする能力ということになります。これらはまさに『社会人基礎力(社会で役立つ力)』なのです。
  本校の目指しているのは、将来社会で活躍できるリーダーの育成です。
私も以前この『7つの習慣』という本を読んだことがありますが、本日のセミナーの内容を参考にし、本校のキャリア教育の中に生かしていきたいと思いました。