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BRICsについて

世界の人口比率

  これまで何度も紹介している“BRICs”とは、近年における経済発展がすさまじく、世界的に注目されている国々の総称で、一般にブラジル(Brazil)・ロシア(Russia)・インド(India)・中国(China)の4ヶ国を指します。(小文字sは複数形を示しますが、“BRICS”とSを大文字表記した場合は南アフリカを含む5ヶ国、さらにインドネシアを加え“BRIICS”と6ヶ国の総称とする表記もあります。)
  いずれの国も共通して、対外投資の受け入れや市場経済化といった、大きな経済政策転換を行なっており、その成果が現れ始め、今日、世界平均を上回る高成長を続けています。そして、数十年後には世界経済の上位に位置すると目されています。さらにこの4ヶ国に見られる大きな共通点として、人口の多さや国土面積の広さがあげられます。
  参考までに、人口の多い順に並べると以下のとおりになります。
1位:中国・13億人、2位:インド・10億人、3位:アメリカ・3億人、4位:インドネシア・2億4000万人、5位:ブラジル1億8000万人、6位:パキスタン・1億6000万人、7位:ロシア1億4000万人、…10位:日本1億2700万人
  次に国土面積の順位は以下のようになります。
1位:ロシア・1708平方㎞、2位:カナダ998平方㎞、3位:アメリカ・963平方㎞、4位:中国960平方㎞、5位:ブラジル・851平方㎞、6位:オーストラリア・769平方㎞、7位:インド・329平方㎞、…61位:日本37.8平方㎞
BRICs4ヶ国を合わせた全世界に占める比重は、実に国土面積で約30%、人口は40%超にも達するのです。
  このように国土が広いということは、豊富な天然資源を有するということでもあり、人口が多いということは、高い生産労働力を有し、優れた“人財”を生み出す可能性が大きいということでもあります。今後さらに資本は蓄積され、技術は進み、生産性は上がり、成長していくと予測されており、人口と国土面積の比重は今後、そのまま世界経済における比重となっていく可能性があります。そして2050年頃には、現在世界経済をリードしているアメリカの一極支配が崩れるのではないか、とも言われています。
  これからもBRICsの動きを注視していきたいものです。