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行きたい学校を見つける

  最近、テレビや新聞、雑誌には教育に関する内容が数多く報道されるようになってきました。それだけ教育に関する国民の関心が高まってきているのではないかと思います。
  私もこれまで学校説明会や進学相談会を通じて、多くの保護者の皆さんにお会いしてきましたが、受験生をお持ちの家庭では、将来の子どもさんの進路について色々と思案されている様子がうかがい知れます。本校では、お互いに日常的に参考になる教育関係の記事があれば、極力情報を共有化するようにしています。特に重要な情報については職員室に掲示するようにしていますが、これからこのコラムにおいても随時お知らせしていきたいと考えています。
  今回は、先日(11月5日)の朝日新聞に『私立中学・高校特集』として『行きたい学校を見つけよう』と題して、教育研究家で「株式会社ユーデック」代表取締役の川東義武氏の話が掲載されていましたので紹介します。

行きたい学校を見つけよう
 私学熱はここ数年上がり続け、今年の大阪・兵庫の私立中学の初日受験者数は、大阪で約8%、兵庫で約 6%となっており、来年も更に5~6%増える。
私学志向の高まりの理由は①大学進学実績②建学の精神に基づいた人格形成③安全(面倒見のよさ)の三つである。
私学受験を考える時、「ホスピタリティー」を求めて欲しい。子ども達は毎日10時間もの間、学校で過ごすということになるため、居心地がいいかどうか、そのための配慮がなされているかが大切である。チェックポイントとしては子ども同士、子どもと教師間、訪問した保護者に対しての「あいさつ」、次に「時間を守る」「復習ができる」、つまり「ミスや反省を振り返り次へ生かせるか」といった社会で役立つ三つの資質を身につけられる学校であるかどうかを見極めること。これらの資質は日本人の半分はできているが、更にその5%にあたるリーダー特性として「気づき(問題発見能力、洞察力)」と「優しさ(人間力)」がある。ほとんどの私学には建学の精神があるが、校長が保護者対象の説明会でこれらを明確に語っているかどうかをきっちり聞くこと。
また、受験を控えた子どもたちにとって、試験前は大人が想像する以上にナイーブであり、家族全員でサポートし最後まであきらめない姿勢が大切である。


  入試は個人戦ではなく、団体戦であるということもよく言われます。保護者の応援がこどもにとって大きな力になります。あと、私立の中学入試までは2カ月少しです。しっかりと行きたい学校を見つけて受験を乗り切って欲しいと思っています。