時間の有効活用~500時間の壁
すべての人間にとって平等に与えられているもの、それは時間です。人生は一回限りで後戻りができないと考えれば、充実した一生を送るためには時間の有効活用をはかることが不可欠です。これまでも時間の使い方については何度かお話したかも知れませんが、このことが解っていながら案外無駄な時間を費やしていることが多いように感じます。
人間は誰しも自分にできない能力を有する人に対しては、ある種の憧れを持つものです。勉強ができる、卓越した運動能力を持っている、素晴らしい楽器の演奏ができる、専門分野の造詣が深い、奇麗な字が書ける、優れた文章表現力・語学力・ITを駆使したプレゼンテーション能力・人を引き込む話術・コミュニケーション能力を有している等の人々を見ると自分もあのようになりたい、と思うのは当然です。しかし、どのようなことでも思うだけで行動を起こさないと、いつまで経っても上達することなく願望だけに終わってしまいます。思い立ったらまず踏み出す、そして毎日少しずつでも良いから継続していくことが大切です。
私もこれまで色々なことに挑戦してきましたが、経験上“500時間”というのが一つの壁、つまり第1ステップのような気がしています。この壁を乗り越えれば生活の中に一定のリズムが生まれ、習慣化してきます。そして第2ステップは1000時間、第3のステップは2000時間ということになります。どのようなことでも500時間かけると何とか初歩的なことはできるようになり、1000時間ではある程度のレベルに達し、2000時間ではそれなりの形ができてきます。
500時間というと大変な数字のように思われがちですが、小さく割っていけばそう難しいものではありません。時間がないという人でも、毎日2時間くらいはテレビを見ていたり、ゲームに興じていたり、携帯メールを送ったり、電車の中で何もせずぼんやり座っているといったことが多いのではないでしょうか。月曜から金曜までの間、1日2時間を生み出すと5日間で10時間、1年を52週と考えると520時間になります。これに土・日に5時間ずつ生み出すと2日間で10時間、1年でやはり520時間になります。その他の休日を考えると1年で1000時間を生み出すことは可能です。
一度、『500時間の壁』に挑戦してみてください。