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変化への対応~50匹のネズミ~

校長先生 表彰状

  11月28日(水)、今月最後となる全校朝礼において、いつものように部活動の表彰を行なった後、変化に対応するというテーマで50匹のネズミの実験の例を挙げて、次のような話をしました。
  50匹のネズミを1週間、最良の環境で飼います。最良の環境というのは、気温23℃という快適な温度の中で、適度な運動と食事を与えるというものです。1週間後にマイナス10℃の中に入れます、するとネズミは5分後には死に始め、30分後には全部死んでしまいます。次に、最良の環境から温度だけを10℃まで下げて1週間飼ってみます。そして1週間後、前と同じようにマイナス10℃の中に入れてみます。すると30分経ってもネズミは1匹も死にません。死に始めるのは1時間30分経ってからです。
  このように運動・食事・温度と次々に変えていくと、1週間で強いネズミが出来ます。ネズミは雑居・雑食、即ち生きていくためには何処にでも住み、何でも食べるたくましい動物です。これまでマイナス15℃という過酷な環境でもしっかりと生き抜いていることが発見されています。これらのネズミの副腎は皮質だけが厚くなっていることがわかりました。刺激を与えいじめてやると、細胞がつまって厚くなるのです。
副腎は3つの層に分れており、第1層は寒さ、第2層は運動、第3層は食物に対応するようになっています。この実験は、想像を絶するような厳しい条件でも耐え抜くことができるということを証明しています。
 
  これからますますグローバル化が進み、皆さんも色々な国に出かけることも多くなると思いますが、暑さや寒さ、独自の食物等の劣悪な環境下でも、しっかりと生活していくことが大切になってきます。
これからも、あらゆるところで急激な変化が起こってきますが、これらに対応できる生き抜く力を身に付けていって欲しいと思っています。