« 学園小学校保護者への説明会 | メイン | 変化への対応 ~トンボの眼~ »

地球環境を考える ~温暖化・ツバルの悲劇~

ツバルの首都フナフチ
  ※ ツバルの首都フナフチの民家

  ツバルという国をご存知でしょうか。ツバルとは土地の言語で“8つの島”を意味し、その言葉通り南太平洋に浮かぶ島国です。オーストラリアやニュージーランドと同じイギリス連邦王国のひとつで、1978年に独立した新しい国です。人口は僅か1万人と世界で2番目に少なく、国土面積においても僅か26平方kmと世界で4番目に小さい国です。この雲雀丘学園のある宝塚市(人口22万人・面積100平方km)よりもはるかに小さい規模の国です。この国が近い将来、消滅の危機に瀕しています。
  ツバルは珊瑚礁の島で非常に海抜が低く、最高でも5m程しかありません。そのため地球温暖化によって、北極や南極の氷が解ける海面上昇の影響を大きく被ることになるのです。この被害は既に始まっており、海面が高くなったことによって砂浜は削られ、木は倒壊し、海岸は浸食されるようになってきました。海水に浸かった畑は塩が残ってタロイモが育たなくなり、井戸が海水に侵されたため飲み水すら足りなくなっています。また海水温が上がることで島を形成している珊瑚礁が浸食され魚の収穫も減りました。このため自給自足で生計を立てていくことすら苦しくなり、人々の健康にまで被害を及ぼし始めています。そして、このまま地球温暖化が進むと、この自然と共にある島はやがて海に沈むと言われています。そして、この現象はツバルだけにはとどまらないのです。
  これまで深刻な事態を軽視し環境を破壊し続けてきた多くの国、ひいては国民にも責任があります。今、地球温暖化防止に向けた国際会議がインドネシアのバリ島で開催されていますが、地球温暖化を少しでも抑えるために、我々一個人でもできる事は何かを考え行動に移していくことが必要なのではないでしょうか。
  これから我々が取り組むべき色々な温暖防止策の事例を紹介していきたいと思っています。