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日本の文化と伝統 ~門松と注連縄~

注連縄

  今年もあと4日になってしまいました。以前は、ほとんどの家庭で、掃除や料理等お正月を迎えるための準備をしたものですが、最近ではお正月を自宅ではなく、海外やホテルで過ごされる人も増えてきているようです。また、デパートやスーパーも元日から通常の営業をするようになってきているため、年々日本古来のお正月らしさが失われつつあるように感じます。
  このままでは、日本の文化や伝統が早晩忘れ去られてしまうかも知れませんので、これから何回かに分けて触れてみたいと思います。
  お正月の飾りとして玄関口に門松と注連縄(しめなわ)を飾ります。これは正月に降臨する(天から降りてくる)年神様にわかるよう目印となるものです。また注連縄は縄ばりを侵すという言葉があるように本来一本の縄が境界を示しており、占有・立ち入り禁止のしるしを表すものであり、正月に注連縄を張るのは、家の中に悪霊を入れず穢れをぬぐい去り無病息災・家内安全を祈るものです。
  この飾りつけを行なうのは、29日と31日は避けることになっています。29日は「二重苦」、9の末日なので「苦待つ」に通じる、また31日は「一夜(一日)飾り」と言って神をおろそかにするという理由です。
できれば、今日(28日)か30日に飾りつけていただきたいものです。