服喪中の年末・年始の心得
年々、高齢化の進展に伴い、親族が亡くなられて寂しい年の瀬を迎えておられる方も多いのではないかと思います。
もともと中国では、父母が亡くなると3日間は断食、その後粥を食し1年間は粗飯のみ、1年経って始めて野菜や果物を、3年経って酒・肉が許されるという厳しいものだったようです。しかし、昔と比べると、忌中や喪中の謹慎の仕方は随分変わってきました。
今の日本では、父母の死は忌の期間が49日、喪の期間は1年で、葬儀や法要といった特別な場合以外は喪服を脱ぎ、日常と変わらない生活を送るようになってきていますが、年末・年始にはいくつか留意しておくべきことがあります。
年賀状を欠礼するということは一般的になっており、既に12月の初めには喪中葉書を送られておられると思います。それでも、喪中の出していない方から年賀状をいただいた時には、松の内が過ぎてから寒中見舞いという形でお送りします。また、正月用の門松や注連縄の飾りつけは行なわない、鏡餅やお節料理も準備しない、神社への初詣も避ける、年始の挨拶は避ける、というのが一般的です。そして、年末の慌しい中ですが、お墓参りをしておくということも大切です。