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大晦日を迎えて

除夜の鐘

  今年の前半は比較的安定した経済情勢と政治に対する改革の期待とが相俟って、順調な滑り出しでしたが、その後、金と政治にまつわる問題や年金問題、さまざまな偽装事件が相次ぎ、この一年の世相を表わす漢字が『偽』となるなどすっきりしない一年になってしまいました。また、アメリカにおいて低所得者向けの住宅ローンである「サブ・プライム」の問題が発生し、世界経済に暗い影を落とすことになりました。更に、急激な原油や食糧の高騰が企業や家計を直撃し、先行きの不透明感は拭い去れない状況です。
  教育界においても「ゆとり教育との決別となる次期学習指導要領」の骨格づくり、「国際学習到達度調査」や「全国学力テスト」の結果公表、「私立高校の大学合格者」の水増しのほか「家庭教育力の低下」、「社会人の教員登用拡大」、「教員免許の更新制」等さまざまな問題に揺れ動いた年であったように思います。
  このような下で、大晦日を迎えることになりましたが、皆さんもそれぞれ今年一年を振り返り、反省をしつつ、来年への抱負を胸に秘めておられるのではないかと思います。
どのような時代にあっても何らかの課題は常にあるものですが、プラス思考で切り拓いていきたいものです。

  今年は、公私にわたり、実に多くの方から暖かいご支援をいただき、心より感謝しています。
明日からはいよいよ平成20年(2008年)を迎えますが、新たな気持で力強くスタートしたいものです。