新年にあたって
〝一年の計は元旦にあり〟という言葉がありますが、それぞれの思いを持って新しい年を迎えられたことと思います。
今年は喪中ということもあり、初詣も控え入念に新聞に目を通した後、安岡正篤氏、森信三氏、中村天風氏の著書や論語の要諦である「大学」を読み返してみました。
今、日本は国内外とも実に重要な局面にさしかかっていると思います。国も社会も会社も学校も自分の外側にあるもの、向こう側にあるものと考えがちですが、そこに所属する一人ひとりの意識が国の品格、社会の雰囲気、会社や学校の風土を決めるものです。一人ひとりが国であり、社会であり、会社、学校であるという意識が大切であると思います。世の中が激しく揺れ動いている今こそ、それぞれの立場において、世のため人のために貢献するという生き方を考えなければならないのではないでしょうか。
早いもので、私も教育の仕事に就いて六年間が経過しました。昨今、教育界を取り巻く環境は大きく変化してきており、課題も山積していますが、〝変化は好機であり、成長発展の源泉である〟と前向きに受け止め、一つずつ着実に解決していきたいと考えています。
このような状況の下、今年の自分自身の行動指針を『一灯照隅 活機応変』ということにしました。誠心誠意の歩みを続けると、いつか必ず共鳴する人が現れて、一灯が二灯、三灯やがて万灯になって国を照らすことになるということを信じて取り組んでいきたいものです。
本年も、暖かいご支援、ご指導を賜りますよう心よりお願いします。