恒例の避難訓練
1月17日(木)朝、中学・高校合同の避難訓練を実施しました。本校では阪神淡路大震災の教訓を風化させないため、例年この日に避難訓練を行なっています。言うまでもなく避難訓練の目的は、非常時における避難誘導経路の確認・徹底、安全・敏速な避難と自衛消防隊活動の任務の習熟、防災意識の高揚をはかることです。
今回は『地震により中央棟1階の厨房から出火し、停電した』という想定で行ないました。生徒達は机の下に頭を入れてしばらく待機した後、誘導係の先生の指示に従い、上靴のまま校庭に退出しました。放送開始から朝礼の隊形に整列するまでの時間は全学年が5分未満、昨年の時間を約1分短縮することができ避難は無事完了しました。
最初に、全員で13年前の震災で尊い命をなくされた6434名の方のご冥福をお祈りするため、黙祷を行ない、次のような話をしました。「今日、皆さんはあらかじめ、避難訓練であるということが解った上で行動しているが、災害は突然予期せぬ形で襲ってくるので、常に備えるという気持ちが大切である。自宅以外のホテルで宿泊するような時には、是非非常口を確認する等の習慣を身に付けておいて欲しい。また、一次災害だけではなく二次災害が起こらないように留意することが大切である。昨年度もお話したが、災害が発生し避難する時には〝おかし〟と〝もち〟を忘れないようにして欲しい。」
これは、災害発生時に守るべきことの頭文字です。
即ち『おさない(押)』『かけない(駆)』『しゃべらない』『もどらない(戻)』『ちかづかない(近)』の5つが基本です。
日本人はよく危機管理が弱い国民であると言われています。「災害は忘れた頃にやってくる」という言葉があるように、地震をはじめ大きな災害がいつ発生しないとも限りません。
常に、危機意識を持っておきたいものです。