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家庭での食育~③スローフードの奨め

ファーストフード
      ファーストフードの例

  これまで、社会で活躍するためには、しっかりとした生活習慣が必要であることを、繰り返し話してきましたが、この中でも〝睡眠〟と共に〝食〟は極めて重要です。長期間にわたる乱れた食生活のつけは、徐々に身体を蝕むことになり、必ず将来自らの身に降りかかってきます。今、社会的にも問題になっているのは、年々若年化してくる肥満や生活習慣病への対策ですが、単にカロリーを減らすという単純な考えでは十分な効果をあげることはできません。
  最近はファースト・フードやレトルト食品が溢れており、子ども達はハンバーガーやフライド・チキン、フライド・ポテト、ピザ、スパゲッティー、サンドウィッチ、菓子パン、スナック菓子、インスタント・スープ・カップ麺等が手軽に入手できるようになりました。そして、お腹がふくれれば良いということで、安易に食することが多くなってきているようです。しかし、これらの食品は得てして、高脂肪で柔らかく塩分も多く、身体にとっては良い食べ物だとは言えません。また、柔らかくてあまり噛む必要もないので、どうしても過食になりがちですし、少ない食品で食事を済ませてしまうということになってしまいます。肥満や生活習慣病を防ぐためには、品目を増やし栄養のバランスのとれた食事を摂るということが大切なのです。
  健康のための理想的な食事は〝一日に30品目以上の食材を摂ること〟であると言われています。現在は有職主婦が増えたため、料理を作る時間があまり取れないという声も聞きますが、冷蔵庫や電子レンジの活用を前提に、保存食をまとめて作る等の工夫により、スローフードの食事を子ども達に提供していただきたいと思っています。