« 卒業生に贈る~春風と秋霜 | メイン | 卒業生に贈る~正しいものの考え方 »

卒業生に贈る~やってみなはれ

初代理事長

  三つ目に贈る言葉は、本学園の初代理事長である鳥井信治郎氏の〝やってみなはれ。やらなわかりまへんで〟です。
  皆さんは、将来さまざまな分野で仕事をすることになりますが、社会における仕事は定型化された単純なものだけではありませんし、あらかじめ正しい答えが準備されていることはありません。つまり、学校の勉強のように正答は一つではありませんし、いくら考えても答えの出ないものも多いのです。にもかかわらず、高い学歴を有する人は、まず頭の中で考えて答えを導き出そうとしがちです。そうすると、すぐに難しいことやできない理由が出てきます。そして、失敗しないかどうか、失敗した時にどうするかということを考えてしまいます。このため、いつになっても失敗を恐れて行動に移すことができず、折角の機会を失ってしまうことになります。
  しかし、何事も一度で成功することはまずありませんし、ましてや、成功し続けることなど考えられません。成功の裏には数多くの失敗がつきものです。言い換えると、今成功している人は最も数多くの失敗をしてきた人であると言っても良いのではないでしょうか。
  度重なる失敗にもかかわらず、それを乗り越えて成功した時の達成感や感動が自信に繋がり、人間的に一回りも二回も大きく成長することになるのです。
  皆さんは、これからも失敗を恐れず、是非何事にも積極的にチャレンジしてください。