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家庭での食育~22正しい箸の持ち方

お箸

  洋の東西を問わず、西洋料理、中華料理、日本料理等それぞれの国によって食事のマナーは独特のものがありますが、和食のマナーは「箸に始まり箸に終わる」と言われています。
しかし、食の洋風化が進んできたことも一つの原因かも知れませんが、正しく箸を持てない子どもが増えてきているようです。箸の持ち方が間違っていると、小さな食材をうまくはさむことができないため、お皿を口につけて流し込むような食べ方になったり、当然食べ残しも出てしまいます。また、子ども達の魚ばなれが進んでいますが、この大きな理由の一つが箸を上手に使えないため、骨をとるのが面倒だからというものです。最近、スーパーで、あらかじめ骨を抜いた魚が売られているのを見かけられる方も多いのではないかと思います。
  たかが、箸の持ち方ではないかと言われるかも知れませんが、上手に箸を持てない子どもは、食事前後の挨拶や後片付け、歯磨きといった生活習慣も身についていないことが多いのです。日本料理ではご飯は端からではなく中央から食べる、汁物は一箸、二箸具を食べてから汁をすする、複数の容器に盛られた料理を順番にバランスよく食べるといった決まりがありますが、このような難しいことはさておいて、箸やお茶碗の持ち方といった基本的な食事のマナーは、是非幼少の頃に家庭で身につけておいて欲しいものです。

  参考までに、韓国や中国では残すのが作法になっています。これは食べきれないほどに満足させたという意味があるようです。また、韓国ではお椀を手で持ち上げることは無作法ということになっています。それぞれの国によって食事のマナーも変わるものですね。