閏(うるう)年のきまり
オリンピックの年が閏年?
今年は閏年で、昨日は約4年に1度の2月29日でした。
地球が太陽の周りを一周するのにかかる周期をとって1年=365日としていますが、正確には365日ではなく、365.24・・・日となります。このズレを正すために、古来より「閏(うるう)」という概念を用いてきました。“うるう”という読みは“潤(うるお)う”という言葉のなまったものと言われています。閏は季節と暦のずれが最小になるように考慮された上で設けられます。調整のために付け加えられる日を“閏日”と呼び、わが国においては2月29日です。
ところで、2月29日生まれの人はどの時点で年齢が変わるのでしょうか。2月28日が終了した時点で年齢が変るというのが正答です。民法には「誕生日の前日が終了した瞬間に年齢が変わる」と定められているからです。
西暦年が4で割り切れる年は、閏年となります。(今年は2008年なので、4で割り切れる)ただし、100で割り切れる年は閏年ではなく400で割れる年は閏年になる、という細かい暦上の決まりがあるため、閏年は正確には「4年に1回」ではなく「400年に97回」となります。
日本でも明治5年まで用いられていた太陰太陽暦では閏日ではなく“閏月”というものがありました。約3年に一度、1年が13ヶ月となる年がありました。
また、閏年とは無関係ですが、“閏秒”というものがあります。地球の自転と原子時計上の時間で1秒以上のズレが出ないように設けられた秒のことです。(近いところでは2005年の12月31日は86401秒でした)
私達が何気なく使っている暦にも先人の色々な智恵が生かされているものですね。