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家庭での食育~⑱精製糖の過剰摂取を防ぐ

砂糖の成分含有量比較

  わが国の多くの家庭では、料理の色がきれいに仕上がり癖もないため白砂糖が使われていますが、実は白い砂糖は恐ろしい食品なのです。
現在、アルバート・アインシュタイン医科大学の教授で胃腸内視鏡学のパイオニアとして活躍されている新谷弘実(しんやひろみ)博士の『病気にならない生き方』(サンマーク出版)は健康に関するさまざまな内容が紹介されていますが、その中に砂糖についての記述があります。これを要約すると、
  〝砂糖には色々な種類があります。原料のサトウキビを搾って加熱したものが「黒砂糖」であり、これを結晶と蜜に分離した後、結晶の純度を高めたものが「精製糖」です。この中には「上白糖(白砂糖)」「三温糖」「グラニュー糖」「角砂糖」「氷砂糖」などがありますが、成分には大きな違いがあるのです。
単純な製法で作られる黒砂糖はビタミンやミネラルなどの微量栄養素を含んでおり、弱アルカリ性です。ところが、これらの微量栄養素を取り除いた白砂糖は酸性になってしまいます。
甘いものを食べ過ぎると骨や歯が溶けると言われますがこれは事実です。何故なら、人間の体内は基本的に弱アルカリ性になっており、酸性の食品が大量に体内に入ってくると中和するために体内のミネラル使われますが、この時に最も多く使われるのがカルシウムです。白砂糖の場合にはカルシウムがほとんど含まれていないため、必要なカルシウムは体内の骨や歯を溶かして供給されることになります。〟
 
  このように精製糖の過剰摂取は、体にとって良くないということがお解かりになったと思います。更に血糖値の上昇等の影響も無視できません。このことについては次回に紹介します。