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根っ子を育てる(中学卒業式式辞)

  「二つ目は、〝人間としてのしっかりとした根っ子を育てる〟ということです。しっかりとした根っ子とは言い換えると〝人間としての基礎・基本〟です。
本学園には多くの桜の木があり、毎年美しい花を咲かせてくれます。私達は、ともすれば花に目を奪われがちですが、花をつけている枝、枝を支える太い幹、幹を支えるしっかりとした根っ子がなければ立派な花は咲きません。
  人間もこの桜と同様、しっかりとした根っ子を育てておくことが大切です。人間にとっての根っ子とは、基礎的な学力、強靭な体力、そして、優しさや思いやり、真心といった人間力です。
皆さんの中には、数々の可能性を秘めた蕾がたくさんありますが、将来大輪の花を咲かせるためには、根っ子を育てておくということが何よりも大切です。しかし、これらは一朝一夕には身につきません。是非、日々の地道な努力を続けてください。」

  今、時代は大きく変化してきており、以前のように学校で修得した知識や技能、技術は何年も通用することはなく、短期間で陳腐化してしまいます。
このため、社会に出てからも常に勉強を続けていかなければなりませんが、基礎学力がなければ新たなものの修得は極めて困難になります。また、周りの人に配慮していくという姿勢がなければ、協力を得ることはできません。
  将来、社会で活躍するために、若いうちに人間としての根っこを育てておいて欲しいものです。