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穀物の成長を助ける雨~穀雨

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 日本には四季があり、一年を24に分けた『二十四節気』という暦がありますが、4月20日(日)は「穀雨」にあたります。この意味は〝百穀を潤し、発芽を促す雨が降る日〟ということです。つまり、農業国であった日本においては、田畑の準備が整い、これから本格的な農作業が始まるという時期だったのです。
  この二十四節気の由来は、2600年くらい前の中国に遡ります。古来、中国では、太陽が黄径270度に来た(最も南にある)時を冬至とし、次の冬至までを24等分して「24節気」を決めていましたが、黄河流域の気候を元にしていたため、日本の気候に合わせて作り直したのです。農業が主体であった日本にとっては、農作業に合わせて暦を作ることが必要であったため、二十四節気には「雨水」「啓蟄」「清明」「芒種」「白露」「寒露」「霜降」といった表現が使われています。
  しかし、年々農業に従事する人が少なくなってきたため、多くの日本人にとって節気は馴染みの薄いものになってしまいました。今、全世界において、食糧不足が大きな問題になってきていますが、食糧自給率が40パーセントに満たない日本の現状を正しく受け止めていかなければならないと思っています。
  私も、今日は久しぶりの休日ということもあり、近くのホームセンターで、野菜の苗を購入し、植えつけました。狭い畑ですが、夏にはかなりの量の収穫が期待できそうです。