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凡事徹底~成長する人と会社

  前回、紹介した鍵山秀三郎氏は自らの掃除の体験を通じて、次のように語られています。
「人間は自分の眼でみているもの、感じているものに気持ちがだんだん似ていくのです。どんなに貧しくてもきれいにすることは誰でも出来ることなんです。私は心の荒みが大嫌いで、どれだけ財を手にしても心が荒んでいてはいけない。汚いところをきれいにすれば心の荒みというのは消えていくと思っています。どんなにまずしくても、その貧しい中で、できるだけきれいにして、整頓していくと心というものは清々しくなっていきます。そんなになりたいなあと思って今まで生きてきました。」
  そして、「誰もがやろうとすれば出来る平凡なことを、人が驚くほど続けている人が偉大な人間である。」と言っておられます。
  また、鍵山氏は〝人に迷惑をかけない。人を喜ばせる。〟という信条がベースになっています。この基本の考え方は、仕事は相手に喜んでもらうということが大切であるという会社経営の姿勢にも現れています。今でも語り継がれている次のような有名なエピソードがあります。
  創業されて間もない頃、車のタイヤの交換に来られたお客様に、前輪と後輪を入れ替えてもう少し、長く使われることを勧めて、無料でタイヤの交換をしてあげられました。後になって、そのお客様の会社の車の新しいタイヤとの交換はすべて鍵山さんの会社に依頼されることになったとのことです。
  このように、凡事徹底を大切にしている個人や会社は例外なく成長していくという事実を受け止めておきたいものです。