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『不都合な真実』映画鑑賞を終えて

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  5月27日(火)、中学1年生~3年生を対象に、前アメリカ合衆国の副大統領であったアルバート・ゴア氏の『不都合な真実』という映画の鑑賞会を行ないました。思えば昨年の1月に、友人からこの映画の紹介と共に「是非、生徒達に環境の大切さを訴えて欲しい」という便りをいただきました。早速スケジュールを調整して放課後映画館に直行し、この映画を鑑賞しましたが、正直なところ私自身これほど地球環境の破壊が起こっているということは認識しておらず、大きな衝撃を受けました。
この日以降、環境について色々と調べ、これまでこの校長通信で何度も自然環境や食糧、水、エネルギー等について紹介してきました。その後、サントリー株式会社からの全面的な支援のもと、環境教育に取り組むことになり、この度やっと本格的なスタートを切れるところまでになりました。

  わが国では最近になって主要国環境相会合が開催される等、7月の洞爺湖サミットの開催に向けての動きが活発化し、環境問題についての関心が一挙に高まってきました。しかし、京都議定書で《2008年度から2012年にかけて温室効果ガスの1990年比6%の削減》を約束していながら、これまで国全体としての強力な推進体制は確立していなかったように感じます。

 本日の映画鑑賞を通じて、生徒達は「カトリーヌに代表される超大型の台風の発生、局地的な豪雨と旱魃の発生、南極やグリーンランド、北極海の氷の融解、ヒマラヤ、アルプス、ロッキー、キリマンジャロといった氷河の消滅、海水温の上昇による珊瑚礁の死滅とこれに伴う魚介類への影響、マラリアをはじめとする熱帯性伝染病の地域拡大等のさまざまな環境問題が起こってきていること。そしてこれらの大きな原因はまさに人間が作り出した地球の温暖化にあること。また、地球人口が増加する中にあって、このまま何の対策も講じなければ、海面が実に6メートルも上昇し、地球上の多くの陸地が水没する。」等の衝撃的な事実を知って地球環境の大切さを痛感したのではないかと思います。
  映画鑑賞後の感想文やアンケートにも、〝まず自分達でやれる身近なことから始めたい〟ということが数多く書かれていました。この29日には、いよいよ枝廣淳子氏の講演の後、環境宣言を行ないますが、生徒達がこれを機に環境の大切さについて、自ら考え行動してくれることを心より願っています。