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教育実習のスタート

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 6月9日(月)、教育実習のスタートにあたり、25名の実習生に対して次のような話をしました。

  〝皆さんはこの度母校で教育実習されることになりましたが、実習にあたって次のことを心がけて欲しいと思います。
  ①学校の役割は〝生徒を育てる〟ということです。生徒が主体であり、実習生である皆さんではありません。実習中にはこのことをしっかりと認識しておくこと。
  ②生徒にとって、教壇に立つ人は〝すべて先生〟です。この期間中は、皆さんは一人の先生であるということを自覚し行動すること。
  ③生徒達はあまり年の離れていない先輩の姿を大いなる関心を持って見つめています。本学園の創立の精神(孝道)や本校の校是(高志・自律・努力)、人間教育の持つ意味を今一度思い浮かべ、実践すること。
  ④〝教えることは学ぶこと〟です。教えるためには、何倍も勉強しなければなりません。教員はともすると視野が狭くなり、人間的な幅も広がりません。社会の動きにも疎くなりがちです。〝学校の常識は社会の非常識〟〝社会の常識は学校の非常識〟ということにならないようにしなければなりません。これを機に、必死になって勉強すること。
  ⑤雲雀丘学園中学・高校が日本の一般的な学校と思っては間違います。このことを知っておかないと将来教師はつとまりません。どのような学校でも教員として立派にやれるよう心しておくこと。〟
同時にG8、バイオ燃料、アメリカの大統領選等、最近話題になっている事柄や常識的な漢字の問題に答えてもらいましたが、この結果は決して満足できるレベルではありませんでした。
  現在、日本は子ども達の学力低下が叫ばれており、家庭・学校・地域のすべてに問題があるのは間違いありませんが、何と言っても教員の資質向上が最大のポイントです。あらゆる分野で団塊世代の退職に伴い、ノウハウやスキルの伝承が重要な課題になってきていますが、教育界も例外ではありません。
  教員を目指す人達がしっかりと自己研鑽を積むことが基本ですが、先輩が後輩を育てるという強い気持で厳しく指導していくことも大切です。
  3週間という短い実習期間ですが、しっかりと指導していきたいと思っています。