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食と環境について

  以前、この校長通信の中で〝家庭での食育〟というテーマで、計25回にわたり(2月7日~3月31日)紹介してきましたが、この6月は『食育月間』でもあります。食と環境というのは全く異なるジャンルの問題ではなく、非常に密接な関係にあるため、広い意味では食育も環境教育の中に含めても良いと思います。
  食育月間にあたり、内閣府、文部科学省、厚生労働省、農林水産省は協力して、「食を通じたコミュニケーション」「バランスのとれた食事」「望ましい生活リズム」「食を大切にする気持ち」という切り口で、1日に何をどれだけ食べたらよいかという≪食事バランスガイド≫を示し、自治体や関係機関に働きかけています。
  昨年、農林水産省は、自分の家族の食生活を見直すという狙いで、6月16日から22日を『食事バランスガイド実践週間』とし、約9,000名を対象に食事内容の調査を行ないました。調査の方法はこの1週間のうちの任意の3日間について、食事の回数、欠食の状況、主食の種類、乳製品や果物、菓子や嗜好飲料の摂取量といった食事内容を自主申告してもらい、この結果を集計したものです。これによると、〝3日間の平均でバランスの取れた食事をしている人はわずか8パーセントであり、1日に米を食べる回数の多い人の方がバランスの取れた食事をしている。また、3食欠かさず食べている人の方がバランス的に優れている。果物は7割以上の人が摂取できていない。牛乳をはじめとする乳製品の摂取も少ない。一方で菓子や嗜好飲料については目安の200キロカロリーを上回っている人が半数以上いる。〟ということが判りました。
  60パーセントを超える食糧の輸入や食べ残しによる生ゴミの処理といったことは、環境に直結した問題です。これからは一人ひとりが食と環境について考え、行動に移していって欲しいものです。

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