IT化の推進による仕事の見直し
本学園においては、平成12年から構内LANの導入をはかり今日に至っています。現在、中・高校、小学校の専任教職員については、一人一台のパソコンが配置されており、学園内通知という形で人事異動や行事予定をはじめ必要な情報が伝達されることになっています。また、各人のメールアドレスが登録されており、随時報告や連絡ができるようになっています。
更に、予算や成績処理、勤怠管理、掲示板等の目的に応じてフォルダを作成し、その中にそれぞれ必要なデータを保管できるようになっており、必要に応じて各人が見ることができるため、非常に効率的な業務の進め方が可能になります。
このような恵まれたIT環境の下では、業務の簡素化やシステム化、ペーパーレス化が進んでいるように思われますが、職員室の中の各先生の机の上には資料が山積みになっています。学校という性格上、生徒に配布したり回収する資料が多いということもありますが、このことを差し引いてもまだまだ改善の余地があるように思います。そこで、本年度から「業務改革・IT推進担当」の先生を決め、LANの更なる活用をはかることによって業務の簡素化やシステム化を推進していくことにしました。
まだ、スタートして2カ月にしかなりませんが、徐々にデータ類の整理も含め改善が進みつつあります。
また、今月は環境月間になっていますが、学校全体の取り組みの一つとして「紙の削減」を取り上げていきたいと考えています。しかし、生徒に配布するプリント類を減らすことは現実的ではありませんので、教職員の使うペーパーの削減が中心となります。この取り組みのスタートにあたって、全員が参加する職員会議での配布資料を減らすということにしました。具体的には、プロジェクターとスクリーンを会議室に設置し、パソコン内の資料をスクリーンに写して説明するというやり方に切り替えました。多少見にくいということもあったようですが、先日の職員会議では配布資料ゼロということになりました。同時にこれまで各人がそれぞれファイリングしていたやり方を改め、パソコンの中に「職員会議」というフォルダを作成し、必要に応じて閲覧できるようにしました。これにより、少なくともペーパーの削減とファイリング時間の手間がなくなります。また、事前に会議資料を登録しておけば、教職員は内容を確認した上で会議に臨むこともできるようになります。
まだまだ課題は数多くありますが、これからもITを積極的に活用して、業務の見直しを行ない、少しでも時間の余裕を見出していきたいと考えています。